僕の周りにいた二人のメンヘラ。あまりにも多すぎる共通点とは

僕の周りに、いわゆる、メンヘラと言われるような人がいた。
男女、一人ずつ。

その二人は、よく似ている。
LINEの登録と退会を繰り返したり、異性に依存していたり、オタクな趣味があったり。

大学時代の友人が、頻繁にLINEの登録と退会を繰り返していた。

“作り直す”と言うことには、何か意味がある。
僕の友人の場合は、これでした。

僕の友人は、インターネット上で恋人を探していた。
出会いがあると女性にLINEを教えて、ダメになると退会。
「俺がLINE消すときは、女変わるとき」だったかな。
そんなことを言ってた。

彼は「彼女がいないとダメな男」だった。
「彼女がいないと、やる気が出ない」みたいなことを言ってた。
すぐにでも、彼女が欲しかった。

結婚を決めた彼女がいるにも関わらず、夜の仕事をする女性に貢いだりと、女性に依存する傾向が見られた。
貢ぐために、僕に借金の保証人を頼んできたのは彼である。
この一件で、彼とは縁を切ることになった。
僕の言うことに聞く耳を持たず、とにかく金が欲しかったようだった。

「睡眠薬がないと眠れない」と、よく口にしていた。
辛い経験をしたようで、僕も協力できることはしていた。

が…。
これを理由に、大学の課題をやってこないことが、頻繁にあった。
彼とは、ゼミで同じグループで、グループでの課題と個人での課題があった。

本当に辛かったのだと思うが、「やる気ないんじゃ…？」と思ってしまうことも。
僕が風邪で休もうとすると「じゃあ俺も」なんて。
せめて、報告くらいはしてくれ。
強くは言えなかったが、僕も辛かった。

知り合い女性の場合も、僕の友人とよく似ている。
友達に紹介してもらった女性で、何度か食事に行き、そのままブラブラと遊んだりした。

突然「LINE消すけど、どうする？」みたいなことを言い始めて。
この時点で「同じだな」と思った。
「どうするってなんだよ」って話ですが。

関係を続けるかどうかってことなんでしょうね。
何かと確認が多かった。

この女性も、結局は異性関係がおかしかった。
恋人ではない人とも、身体の関係を持ってしまう。
そして、それを隠さずに話す。

僕も誘われた。
関係を確認すると「友達だ」と。
…友達って、そういう友達のこと？
それとも、断ってほしかったのか。
この誘いも確認だったのか。

友人と同じで、関係を持った異性との繋がりを消すために、LINEを消していたようにも思える。

趣味もよく似ていた二人。
ゲームにアニメ、どちらもオタクっぽさを感じるジャンルだった。
僕もゲームやアニメが好きだから、彼らと仲良くなった。

『オタク』というと、地味な容姿を想像する人もいるかもしれないが。
地味な感じではなく、容姿が整っていて派手。
二人とも金髪だった。

そして、コスプレが趣味。
友人は、僕にコスプレした写真をよく見せてくれていた。
女性は、初めて会ったときは、制服のような服装であった。
ちょっと驚いてしまって「コスプレっぽいね」と冗談のつもりで言うと、不機嫌になってしまったのを覚えている。

あまりにも共通点が多い二人だった。

異性に依存してしまうのは、わからなくもない。
そういうときもある。
彼らの場合は、この依存の仕方が病的だった。
「それは違うんじゃないかな」と思うことが、何度かあった。

二人とも、優しさがあり、明るくいい人だった。
が、付き合いを続けるべき人間ではなかった。